スーパーテックス社の MD0101 は4チャネル、高電圧、2端子、双方向、電流制限保護デバイスで、一般的にT/R(送受信)スイッチと呼ばれるものです。クランプダイオードが内蔵されています。低ノイズの受信機を高電圧パルスなどから保護するように設計されており、小信号が通過可能な15Ωのスイッチング抵抗を持つ通常閉スイッチとみなすことができます。2端子間の電圧低下がいったん±2.0Vの値を超えると、MD0101 はオフし始めます。 オフ状態では端子を境に ±100V まで耐えることができ、200μA の少量電流のみが貫流できます。MD0101 は、超音波アプリケーションをはじめ、電源ラインのリセッタブルヒューズや出力短絡保護、およびデータアクイジョンなどに幅広くお使いいただけます。
MD0101 の機能をディスクリートで実現する場合、1chあたりの部品が14個(ダイオード×6, インダクタ×2, レジスタ×4, コンデンサ×2)必要となるため、4ch で最大56個の部品削減が可能です。また部品削減により省スペース化、設計工数短縮、さらに電源不要な点で効果が得られます。

特長
- 最大 ±100V 入力電圧保護
- 低オン抵抗- 15Ω typical
- 高速スイッチング(20nS)
- 電源供給不要
- 2つのターミナルピンで構成されており、従来の保護回路より基板のレイアウトが容易 (基板サイズの縮小も可能)
- 従来のディスクリートで構成されていた保護回路の部品点数を削減が可能 (ダイオードブリッジ、インダクタ、抵抗、電源ライン、等。最大12の部品を1個にすることが可能)
- 電源を使用しないので、熱ノイズが発生しない
- 4チャネル
- クランプダイオード内蔵
アプリケーション
- 医用超音波画像装置
- 非破壊検査装置
- 高速リセッタブルヒューズ
- ハイサイドスイッチ
- データアクイジョン
MD0101 典型的な回路図
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