今日、低消費電力やバッテリ駆動を必要とするアプリケーションが多くなるにつれ、省エネルギー化の重要性も増してきました。またアプリケーションは低消費電力である事が必須であり、中には電池1個で15 ~ 20 年の動作が求められるものもあります。これを実現にするのが、マイクロチップ社のnanoWatt XLP テクノロジ採用マイコンになります。

特長
- スリープ時の消費電流が20nA 未満
- ブラウンアウト リセットの消費電流を45nAに低減
- ウォッチドッグ タイマの消費電流を220nAに低減
- リアルタイム クロック/ カレンダの消費電流を470nAに低減
- 動作電流を35μA/MHzに低減
- 全アナログおよび自己書き込み機能の最小電圧を1.8Vに低減
アプリケーション
- バッテリ
- 電気/ 水道/ ガス等のメータ
- 物資追跡
- 電子錠
- 携帯型医療機器
- 煙/CO2 検出器
- 灌漑システム
- セキュリティ システム/ センサ
- リモート キーレス エントリ
- コンシューマ
低消費電力動作時の安全性
XLP 採用製品は、特にバッテリ駆動の機器向けに設計したシステム監視回路を組み込んでいます。
- 「低消費電力ブラウンアウト リセット」は、バッテリの消耗時や交換の際にアプリケーションが不安定な状態にならないように保護する機能です。この機能の消費電流はわずか45nA です。
- リアルタイム クロック/ カレンダは完全に独立したモジュールであり、デバイス リセットに影響されません。
- ウォッチドッグ タイマには専用の内蔵オシレータを用いており、約300nA の消費電流でアプリケーションをシステム障害から保護します。タイムアウトは最長25日間まで設定可能です。
低消費電力周辺モジュールの統合
今日の低消費電力製品の多くは、先進の周辺モジュールを必要とします。マイクロチップ社では、USB、LCD、RTCC、mTouch™(静電容量式センサ)等の周辺モジュールを統合した、低消費電力デバイスを提供しています。これにより、部品点数を減らして費用削減、低電流化、簡素化を図る事ができます。
XLP Battery Life Estimator(無償アプリケーション)
XLP Battery Life Estimatorは無償でご提供しているPCソフトウェアで、XLP テクノロジ採用マイクロチップ社製PIC MCUを用いた超低消費電力アプリケーションの開発を支援します。このユーティリティでは、使うMCUとバッテリの種類を選択し、アプリケーションの残りの部分の消費電流を入力します。動作電流、スリープ電流、各モードの時間をモデル化し、バッテリ寿命を予測します。
柔軟性
- 新しいデバイスの特性、バッテリの仕様を追加してカスタマイズ可能
- プロファイルを保存して結果を比較