KTA1550/KTA1552 機能概要
- 世界で初めて開発された半導体素子のコモンモードノイズ除去アクティブフィルターです。
- 従来の巻線型チョークフィルターから半導体素子フィルターに置き換える事で、市場信頼性・品質が大幅に改善されます。
- 高性能 ESD プロテクション回路が内蔵されているため、PHY 内蔵の ESD プロテクションでは不完全であった ESD 保護レベルを大幅に向上させます。
- 半導体素子で造られたアクティブフィルターで、信号ラインに直列に接続される巻線型チョークフィルターの様にイーサネット信号品質を悪化させる事なく、高い通信品質信号を保つ事ができます。

Kinetic 社製 KTA1550/KTA1552 を使った提案
1品質改善・コスト削減
KTA1550/KTA1552 を採用する事で、従来の巻線型コモンモードノイズ除去チョークフィルタと外付 ESD 保護用ツエナーダイオードが不要になり、品質向上とコスト削減につながります。
2コモンモードノイズ除去レベルの改善
従来からの巻線型コモンモードノイズ除去チョークフィルタと共に使用した場合、更に -10dB 以上の除去比の改善が得られます。また、外付 ESD 保護用ツエナーダイオードも削除する事ができます。
3ESD 耐量の改善
KTA1550 内蔵の高性能ESDプロテクション回路が平行に追加される事で、Phy 内蔵 ESD プロテクション回路の破壊を防げる可能性が向上します。
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品質改善・コスト削減
コモンモードノイズ除去性能品質改善及びESD保護レベル向上
KTA1550/KTA1552 を使用する事により従来の巻線チョーク型コモンモードノイズフィルターと外部ESD対策用ツエナーダイオードが必要なくなります。

2
コモンモードノイズ除去レベルの改善
コモンモードノイズ除去量改善及びESD保護レベル向上対策
既存のコモンモードノイズ除去フィルターに加え KTD1550/1552 をインストールする事で、コモンモードノイズ除去比を-10dB以上改善する事ができます。外部 ESD 保護用ダイオードを使用の場合は、そのダイオードを排除できます。

コモンモードノイズ除去比(CMRR 改善例)

3
ESD 耐量の改善
KTA1550 は、ESD プロテクション回路を内蔵しています。気中 +/-29kv/ケーブルディスチャージ (CDE) とも +/-15kv 以上。例として、Ethernet 信号系において、Phy に内蔵されている ESD プロテクション回路の不足分を補います。KTA1550 内蔵の高性能 ESD プロテクション回路が平行に追加される事で Phy 内蔵 ESD プロテクション回路の破壊を防げる可能性が向上します。ディファレンシャル、コモンモード ESD 耐量両方の耐量を向上させます。

ESD耐量改善例
テスト | Phy のみ トランス付 |
Phy + KTA1550 トランス付 |
KTA1550 導入による改善 |
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Air Discharge | Pass 11kV | Pass 29kV | 18kV |
Cable Discharge Equivalent | Pass 8kV | Pass 15kV | 7kV |